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あなたがいてくれて

「あなたがいてくれて 本当によかった」

棺のふたが閉まるとき
そう言われてみたいものだ

自分の人生が
少しでも世の中のためになって

周りの人々や あるいは地域の人たちが
少しでも幸福になってくれたら

それだけでも 
満足して 他界に旅立つことが できるだろう

どのような役に立ったのか
どれほど役に立ったのか
その程度は分からない

少なくても マイナスの要因にはならず
自分の存在が 少しでもプラスだったら
それでも十分に満足だ

別に 感謝してもらう必要などないし
惜しまれて 世を去りたいわけではない

自分で納得できれば
それで十分だと そう思っている

でも 多くの人々に囲まれ
愛念と感謝に包まれて
帰天する人は 本当に幸福かもしれない

人に「与える」人生を過ごしたのか
人から「奪う」人生を送ったのか

誰が見ても それは明白に分かる

人生の終幕に 
惜しまれない人の悲しさよ

財産や地位や名誉
こうした「置いていく物」だけで
着飾った人生だったのか

あるいは どのような立場であれ
人々や社会に尽くしてきた人生だったのか

棺を覆うときに 人は真価が表れる

あのディケンズの「クリスマス・キャロル」の主人公
強欲のスクルージが回心したのは

「置いていく物」で着飾った人生が
「死」の前には 
何の意味も持たないことが分かったからだ

人の真価は「愛」にある
それは形となれば「奉仕」や「献身」となろう

全ての人間が マザー・テレサにはなれないが
しかし スプーン一杯分くらいの愛や奉仕は可能だ

その愛や献身で 人生を織り続けた人が
惜しまれ 感謝され 涙されるのだ

「あなたがいてくれて本当によかった」
人生の終幕には 
そう言われてみたいものである

そして そんな人が地に満ちたとき
世界は 幸福に満ち満ちている

小さくても その一助となりたい

私は そんな風に夢想するのである
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