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○ 遺影

そこそこな旧家の仏間で
両親やら ご先祖やらの遺影を見上げて
当主が 少しさみしそうに
つぶやいた

最後には 写真になっちゃうんだな

この当主
商売上手で 家業を一段と盛り立て
ギラギラとした目で
肩で風を切って生きてきた

ボランティアや奉仕など
バカのするものだ
お金と財産と力が全て

愛など屁理屈
兄弟も見捨てた

生きているウチに
ガンガン生きればいい
だって 死んだらお仕舞だから

それが 折からのお盆のシーズン
お墓やら 仏壇やら ご先祖やら
真正面から向き合ってみると
なんだか 無常観にとらわれた

還暦も過ぎて しばらく経ち
これから待っているのは
老と死

それがひしひしと身に迫る

お金はある
社業も順調
旅行にも行ける

でも 最後は仏間の遺影になるだけ
死ねば全てを失う
それが空しい

本当に 人生がこの世限りなら
空しさだけだ
だが 古今の聖賢が説いたように
人は死んでも死なない
永遠の生命を持つ魂だ

だから この世に置いていく物だけに
血道を上げることなく
あの世にも 持って帰れるものにも
心を砕くべきだ

愛と慈悲を考え
奉仕に汗をかき
知識を叡智へと高める

人は死して消滅するのか
はたまた 永遠の魂か
どちらを選択するかは自分だ

それは 愛の人生を選ぶか否かと
同じ意味であるかもしれない
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