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兵学校で驚倒した英国人

戦前の海軍兵学校には、
英語教師として英国人が雇用されていました。

その英国人が、日本の海軍兵学校で、腰を抜かすほど驚いたというのです。

もともと、日本の海軍は英国海軍を手本として創られました。
海軍士官養成の場である、海軍兵学校では、
生活様式から食生活まで、全て本場のダートマス海軍兵学校や、
英国のパブリックスクールと同様に、教育がなされたのです。

現在も江田島に残る、兵学校の赤レンガの建物は、
レンガを、わざわざ英国から輸入して建築されたというほどに、
完全に英国式の学校でした。

その兵学校で、「本場の」英国人が驚倒したというのです。

何に驚倒したかというと、
それは「平等」でした。

「日本の海軍兵学校では、農民や魚屋の子弟が、皇族と机を並べて学んでいる」

これを聞いた現代の日本人で、驚く人は絶無のはずです。
当たり前ではありませんか。

しかし、当時の英国では(世界中でかもしれません)
海軍士官は、貴族の名誉職だったのです。
一般庶民が、皇族と机を並べるなど、ありえない光景だったわけです。

実はこの光景こそ、明治維新の輝く成果の一つだったと思います。

身分や生まれ、財産の多寡によらず、
個人の能力と努力によって、いくらでも未来が開かれていく。

これこそが、門閥主義の江戸時代から脱却しなければならない、
大きな理由だったからです。

有能で優秀な人材を登用するために、四民平等を実現した、
その成果が、海軍兵学校の、この光景だったといえるでしょう。

そう思うと、現在の教育自体に、多少の違和感がなくもありません。

「どんなに恵まれない家庭に生まれても、
 公立学校だけ行っていれば、努力によって道が開ける」

どうもこれがウソになりつつあるからです。

塾に行かなければ学力が付きません。
荒れる公立学校を忌避して、私立に進学させます。
保護者の経済力の限界が、子供の学力の限界になります。

すなわち、富裕層だけが良い教育を受け、立身していくことになりかねません。

これは、江戸時代とはまた違った、新たな身分制の始まりです。

悪平等の教育が、公立学校を蝕み、
壮大な「無駄」になりつつあるのかもしれません。

明治維新の原点に戻り、
公立学校の教育の見直しを。

どんな環境の子供であっても、
才能と努力によって、無限に道が開けていくように。

素晴らしい教育を施し、今度は世界を驚倒させたいと、
そんな夢想をしております。



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